2018授業:企画&演出案 発表
本日は、映像企画&演出の発表。
ROBOTの演出家で当塾のいわば校長先生の清水亮司さんに、塾生が考えたアイデアについてレビューをいただきます!そして、私は当塾の卒業生まいです! 前回に引き続きよろしくお願いいたします。
まずは、『ぞうさんのはな保育園』について考えた鳥越さんの発表。
映像を作る準備として、自分の考えをしっかりとまとめている印象。
「保育園の取り組みは、子育ての仕方に選択肢を増やす取り組み」だと定義されたそう。
園の存在を印象付け、イメージ向上のため「働く貴女が好きだから」というコンセプトとコピーを開発。チャン・ドンゴン風の男性が働いているママに訴えかける内容を目指された。
<先生からのアドバイス>
「おもしろさは必要だが、身の丈に合ったものにしないと(チャンドンゴンに『好き』と言われたい保育園か?)、何の広告なのかわからない」「コピー(言葉)は、重要。本当に良い言葉があれば映像はいらない」
つづいて、『オオヤブデイリーファーム』について考えた松本さん。
「家族・社員・家畜を大切に想う」という気持ちが強く感じられるということと、「循環型酪農」に焦点に当てる案。
さらに、動画をオオヤブデイリーファームのHPに設置した場合、どのような人が見に来るのか、ファンになるかを分析し、そのユーザーが好みそうなイメージを洗い出しながら、考えたそう。
<先生からのアドバイス>
「考え方の整理の仕方が素晴らしい!(塾生からも「すげぇ」と思わず声があがりました。きっと、松本さんはこのような考え方でしっかりと仕事もこなしているのだろうなあ)」
「映像の構成もよくできている。が、ヨーグルトが二の次になっていないか?!オオヤブデイリーファームという会社のPRにだけなって良いのか(商品の良さを伝えなくて良いのか?)」。
同じく、『オオヤブデイリーファーム』について、企画案を考えた亀川さん。
オリジナルのイラストで動画案を表現。
自分の体験にヒントを得て、ターゲットを母親に絞ったそう。
<先生からのアドバイス>
「イラストがとても魅力的。イラストを使った企画にすれば良いのに!と思ってしまう」
「しかし、“子を想う母の大変な日常を描く”=“高いけど品質の素晴らしいヨーグルトを買う”につながるのか?(買いたくなるひと押しとしては弱いかも)」
仕事として映像を作り上げるって、本当に大変なんだなとしみじみ。奥が深いです。
最後は、高山さん。『オオヤブデイリーファーム』について。
オオヤブデイーファームさんの素晴らしさを「牛がムリしないミルクづくり」というキャッチコピーにし、企画案を考えました。
「魚はストレスを受けるとおいしさが半減する」ことから、ミルクを対比させ、「牛がムリしないミルクづくり」を押し出します。
<先生からのアドバイス>
「企画は面白いが、面白さに走り過ぎて、商品の品質感を感じさせる工夫が欠けてしまったかも」
「ヨーグルトを魅力的に見せるために、刺身を見せるのは、どうだろう」
「独自の視点で動画案考ようとしてる姿勢がすばらしく、ちょっと天才的」
最後の最後に、先生も自ら考えた企画案を発表!
オオヤブデイリーファームについては、
「“牛や家族や従業員や近隣住民のことを考えてゆっくり成長していく牧場”になることをサポートする映像にしたい。新工場が稼働したら売上10倍は目指さないが(無理が生じるので)、2~3倍を目指すための映像を作る」と映像の役割を整理したうえで、そのために目指すのは「本当に美味しいヨーグルトだと知ってもらう」ことだと言います。
そして、「食べ物は理屈だけでは買いたくならない。本能的・生理的に『美味しそう』と感じさせる。そのために『何を』『どう』撮るか」を明日見せると言われました。
ぞうさんのはな保育園については、
映像の目的が「保育園の取り組みを合志市内にもっと広めたい」ということだと再確認しながら、「「町のための」保育園であることを伝える」ことを目指さなくてはならないと話します。人の表情・声・動作…、それを映像だからこそ伝わる「温度」や「感情」を感じさせるものにされると。
本能的に「あたたかい」と感じさせる、そのためには、映像や音楽も大切な要素となってくるそうです。映像は、「子ども、親、この町の人のすべて、街のみんなの保育園」をキャッチコピーに保育園のスタッフの方にも協力してもらいながら、映像を作るとのこと。
この案は明日撮影・編集を行います!
目の前で見れることが楽しみです。