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【講義レポート】Oct.3.2018 UP

2018授業:企画の準備

第4期目のクリエイター塾が開始されました。

参加者は、今期の受講生23名や卒業生など合計40名程。下は中学3年生、上は56歳の方。デザイナーやテレビ局勤務、アーティストや経営者に専業主婦の方など、年齢も職業も様々な人が集まりました。

と、遅くなりましたがこの記事を書いているのは、昨年のクリエイター塾に参加しライターをしております、まいです。皆様、どうぞよろしくお願いいたします!

 

今回のクリエイター塾では、合志市の企業を題材に『HPに掲載される紹介映像制作』『クラウドファンディングを考える』の2つの課題に挑戦します。

まず始めに、当塾のプロデュースをするROBOTで演出家としてご活躍される清水亮司さんから、企画の進め方について講義がありました。企業のミッション(=理念、使命、存在価値、目的)を理解し、時にクライアントと一緒に考えながら、何を伝えるか決めていくことが大事だと話されました。

取材の心構えを伺い、授業はすぐさま実践へと進みます。今回の課題企業のひとつ、合志市須屋にある『オオヤブデイリーファーム』の代表・大藪裕介さんにお話を聞きます。

 

循環型酪農業を営み、乳製品の製造販売、酪農を通じた命の教育ファームなどの事業を展開するオオヤブデイリーファーム。

元々実家が牧場だったという大藪さんは、2代目。

就農のきかっけは、お父さんに連れられたアメリカでの餌の買い付けツアーに参加した際、毎年海外旅行に行く酪農家に会ったこと。「僕も海外旅行に毎年行けるのかも・・」という動機だったと言います。その言葉に、思わず笑いが起きます。

 

いざ始めてみると平淡な道のりではなかったそう。

生産調整で捨てられる牛乳や首をくくる酪農家さんを目の当たりにします。必要とされる牧場とは何なのか考え続け、「選ばれる生産者」になるための方法を模索されたそうです。

注力したのは「ヨーグルト」作り。

「アイス」や「牛乳」より、こだわることで味覚や食感の変化が出やすく差別化しやすいそうです。

世界中の酪農家を訪ね、ヨーグルトを食べ歩き、、、誕生したのが「完全無添加」全国でも珍しい熟成する「エイジング」ヨーグルト。日によって風味が異なります。またアンチエイジング成分であるオメガ 3脂肪酸も含まれています。

説明してもらいながら、朝できたてのヨーグルトもいただきました♬

オオヤブさんが目指すのは、

「牛にも人にも地域にも良い、続いていく酪農家」だそうです。注文が増えるすぎれば従業員の不満が出る。牛に負荷がかかる飼育はできない。地域の人が近くに牧場があることを喜んでもらいたい。売上はもう少し伸ばしたい。などなど正直な想いを伺いました。

 

そして、オオヤブデイリーファームの牧場現地視察。

ジャージー牛やホルスタイン牛、ヤギもお出迎えしてくれました。お父さんからは息子さん同様もしくはそれ以上に酪農家の未来について熱いお話を伺えました。

間近で見る牛やヤギにみなさん興味津津。

自家産堆肥を使った無化学肥料でトウモロコシを栽培し、生産過程はトウモロコシ迷路として一般開放されています。実際にトウモロコシ迷路も見学し、あまりに広大な迷路に驚きの声があがりました。

 

 

続いて、課題企業の2件目。
今年オープンした「ぞうさんのはな保育園」。

三好不動産を親会社にもつサンコーライフサポートが運営しています。

保育園近くにサービス付き高齢者向け住宅「スリースマイル秋桜」、在宅支援宅配弁当「ひまみちゃん弁当」、こども食堂も行う居酒屋「ひまみちゃん食堂」などのサービスも展開しており、地域の困りごとを解決する会社を目指しているそうです。

 

保育士の仕事は園児に向き合うこと、園長の仕事は園児のお父さんお母さんに住みやすい環境を提供すること、究極の目標は街作りだという保育園でした。

地域の人々が集まれる交流スペースや図書室、相談室なども設けています。

塾生のみなさんは、聞きなれない園の形態に新鮮味を感じながら、代表の橋本一郎さんの話に耳を傾けます。

住まいの提供を軸に、安心して働ける暮らせる環境作りを目指しており、そういった街づくりに必要だと感じた支援を会社の事業として取り入れていきたい。

地域の人と人とのつながりを大切にし、子どもも大人も高齢者も障がいのある人もない人も、相談だけで終わらずに、問題や悩みを解決できる場所を作っていきたいというビジョンを伺いました。

 

1日目はこれで終了。
2つの企業ともに素晴らしい特徴があるので、何を選んで伝えればよいのか悩みます。次回10月13日までにその辺りをまとめて来るという宿題が出されました。