作品・お知らせ

【卒業生】Jul.28.2020 UP

疋田 眞紀

「発信できる人になる」
これだ!と思いました

 

以前から、子育て中のお母さんたちの悩み、子供の成長に関わる仕事をしている人たちの相談を、臨床心理士という立場から支援する仕事をしてきました。

今年、個人で子育てサロンを立ち上げるにあたって、敷居が高いと思われがちな臨床心理士や、カウンセラーの存在を知ってもらうためにはどうすれば良いのかをずっと考えていたんです。

悩みの種が小さいうちに気軽に相談に来られるような、みなさんの身近な存在としてあるために、発信方法としてどんなものが良いのだろう…という思いでした。

 

いろいろと情報を調べていて、たまたま合志市のホームページで見つけた「発信できる人になる」という言葉をみてすぐに応募を決めました。

映像の経験は全くなかったので、初日、会場に向かう日はなんだか場違いなのではと緊張していましたが、いざ参加してみると初心者でも参加しやすい環境だったので安心したのを覚えています。

 

 

スキルよりも、何をどう伝えるか
私にとっても1番のテーマ

 

実際の授業は、座学と実践を交互に行う内容で、初日の授業から塾長の清水さん、担当プロデューサー柳井さんからは強く心に残る学びを多く聞かせていただきました。

単に自分が表現したい事だけではなくて、相手の望む事や伝えたい思いを、映像、音楽に重ねてカタチにしてあげる事が映像を使ったクリエイターなのだという事。

これは私の仕事であるカウンセリングでも通じるものが多くて、相手の思いを私が言葉で表すのに対して、言葉以外の形、映像で伝えること、クリエイティブってそういう事なんだなと感じました。

 

 

制作までの過程も楽しく
チームでアツく取組みました

 

前半の授業は、5名ずつのチームを組んで、課題である飲食店のPR映像を作るという内容。

 

映像に関して全くの初心者でしたが、経験豊富な方たちのチームに入れていただいて、日曜の度に喫茶店で集まるくらい打ち合わせを重ねました。

みんなで出し合った企画をもとに、チーム内の演出担当者が絵コンテを書き、それに数字を打つ人がいて、撮影に必要なもの揃える。

撮影場所も自宅・ロケとさまざまな演出にこだわって行いました。

出演も自分たちで行うので、家族の温かい雰囲気を出すために我が家の息子たちにも出演してもらい、それが編集されて、1つの作品になったのを見たときは感動でしたし、とても貴重な良い経験と、楽しい思い出です。

 

 

他にも、映画製作会社であるROBOTならではと感じる授業が多く、中でも、映画館を貸し切っての授業は感動したのを覚えています。

「小さな恋のうた」の脚本家、プロデューサーの方が講師の授業では、「小さな恋のうた」を鑑賞し、鑑賞後には、制作に至るまでの裏話や、机上の空論ではない体験談はとても学びが多く、トークショー付きの試写会のような雰囲気で楽しい時間でした。

一緒に鑑賞した息子も、あれからすっかりモンパチが大好きになって「小さな恋のうた」をレンタルして何度も観ています。

息子にとっても良い思い出となりました。

 

最終課題の個人制作では、前半のチーム制作があまりに順調でスムーズだった事と、チームの映像経験者のみなさんの仕事を間近で見ていたので、「私もできるだろう」って思っていたのですが・・・

 

それが、いざ自分でやってみようとすると全然できない。

自身が制作した企画・演出に対していただく清水さんからのレビューはいつもわかりやすく、的確なアドバイスをいただけるので、それでまた「よし、できる」と思うのですが、始めるとまたできない・・・

 

どうにかスマホで撮影し、個別レッスンで編集を教えていただきなんとか完成することができたのですが、

0.1秒のタイミング変わってしまう印象、テロップ、フォント。
感心することばかりでした。
最終的に形になりましたが、作品づくりの苦労を体感しました。

 

相手の思いを形にして
映像だから伝わること

 

頭にあるイメージを、どのように「伝わること」に変えいくのか、ものの見方や視点が変わった気がします。

どういう形であれば私が伝えたい人に伝えたい事が伝わるのか。
私は誰に、どんな未来を提供できるのか。

 

最初にクリエイター塾で学んだ「企画」の作業が今でも続いているという感じです。

 

個人でカウンセリングサロンを立ち上げるにあたって、営業活動も行うのですが、

「必ずしも映像で伝えることがベストというわけではなくて、ポスターが良い場合もあるし、文章が良い場合もある。」

と清水さんの言葉が心に残っており、私の場合はどんな発信の方法がベストなのかを常に考えています。

 

 

力を抜いて子育てに向き合えるような
お手伝いができれば

 

今後もクリエイター塾で学んだことを活かすべく映像制作には前向きに取り組んでいきたいと思っています。

例えば、熊本で頑張っている人達にたくさんインタビューして映像化するなんて事も良いかなと。

将来が見えない事への不安を感じている子供たちや、その親御さんたちの励みになるような、生の声を映像で届けられたらと思っています。

 

 

合志クリエイター塾は、私のように全くの映像初心者でも、充実した授業内容で世界観を変えてくれました。

 

一流のクリエイターの方々が熊本の合志に来てくださる機会、参加しなきゃもったいない!

ぜひ多くの人に知ってもらいたいです。

 

 

疋田 眞紀さん

クリエイター塾2019年5期卒業生

フリーランス臨床心理士・公認心理師

2020年4月 熊本市に「子育て Reborn」をオープン。

子育てに寄り添ったカウンセリング、日々の活動やイベントの開催などはSNSで発信中です。