2020.10.17:プラン発表→Eコマース
10月の合志市クリエイター塾です。
今月は、希望者のみのオンライン授業を含め3日間行われました。
クリエイター塾では主に映像について学びますが、せっかく作った映像を自分しか知らないというのはもったいない。。。
というわけで、デジタル広告やSNSを使って、集客をし、実際に大好きになってもらうにはどうしたらいいか?を教えていただく授業。
10月16日の初日では希望者限定でオンライン配信されました。講師は「株式会社オムニバス」さんです。
このクリエイター塾の募集期間中、SNSの広告を見て応募したという人もいたと思います。
クリエイター塾講師の柳井さんからは、今回の塾生募集のデジタル広告がどれだけの人にリーチされ、どれくらいの費用がかかったかも細かい数字で見せていただきました。
デジタル広告は、ターゲット絞り、商品を分析、そして運用をすることで商品の認知や購入を促進することができ上手に使えばPRに繋げる事もできます。
なるほど。。。
分かっているようで理解できていないお話しばかり。。。
とっても勉強になりました。オムニバスさんありがとうございました。
「企画」「演出」の発表と、
レビュー。
翌日、17日は熊本会場のルーロ合志から、東京の清水さん、柳井さんに向けて、各チームの代表者に現段階でまとまった「企画」「演出」案を発表してもらいました。
「7分」という時間制限付きでリモートのカメラに向かって話すのはかなり緊張されたのではないでしょうか。
A~H8チームの内容を少しずつご紹介します☆
[ Aチーム ] 担当企業:九州農業ドローン学校 様
【企画】
農業用ドローンを大好きになってもらうための映像。若い農家さん、女性農家さんををターゲットに、ドローンを使った農業がスタンダードになるような映像。
ドローンの導入で、効率化を図り生まれたゆとりの時間で家族との団らんを生み日々の生活がより豊かになるイメージ。
【演出】
2分割画面を使った構成で、農作業にドローンを使った生活とそうでない生活時間を対比させる。あえて男性ではなく、女性(お母さん)がドローンを操作する。
分割画面をまたいだ演出も考えています。
《レビュー》先陣をきっていただいたAチーム。企画・演出案ともに「素晴らしい!」”ほぼプロレベル”。リーダーの説明はとってもわかりやすく、しかもきっちり7分、素晴らしいです。
[ Bチーム ] 担当企業:九州農業ドローン学校 様
【企画】
農家さんに知ってもらうための映像。誰にでも使えて、便利でスタイリッシュ。農業のネガティブな部分を覆し、新しい日常を提案する。
【演出】
チャレンジする姿映像と新しい日常を表現の「2案」。
① ”主婦”がドローンにチャレンジする姿や、それ見た子供が憧れるような演出。
② 従来の農家さんのイメージとは違った雰囲気の女性がドローンを使って農業をこなす
《レビュー》2案あることは素晴らしい!相手に選択肢があるとその後がスムーズに進みます。演出コンテは文字だけでなく見せたい部分は絵や写真を使うと尚良し。
[ Cチーム ] ココミュ 様 「 kokochiーe」
【企画】
kokochiーeを好きになってもらうための映像。知名度をあげ、 ギフトとしても提案する。伝えたいのは、
「 優しさのそばに kokochiーeがある 」
「 おしゃれに着れる、女性のキラキラ感。」
【演出】
kokochiーeを着た女性が、内側からキラキラしている感じを表情のアップなどを入れて伝えたい。妊婦さんが幸せそうにお腹を撫でている様子や、kokochiーeが日常に溶け込んでいる映像にしたい。
《レビュー》絵コンテが具体的で、コマ1つ1つにト書きや撮影場所などの注釈を入れていてとても見やすいし、よく伝わる。撮影が本当に実現できる内容かどうかを考えて案を作られている。商品、ブランドの印象がもう少しわかるようにすると良いかも。”特にここを見せたい”と思う部分は、音楽やシーンの長さなど、見せ方を工夫してみてください。
[ Dチーム ] 担当企業:ココミュ 様 「 kokochiーe」
【企画】
kokochiーeを好きになってもらうための映像にしたい。
「人を思う「ギフト」「機能性」をアピールできるような内容。
【演出】
①出産や産後を回想する女性をドラマ仕立てに描く
②病気の宣告を受けた女性を主役に商品の機能性をアピールした映像
《レビュー》絵コンテ素晴らしいです!演出の構成はすごくいいですが、どう伝えるかの部分で、使われ方として、病院や、人が出て情緒が色濃く出過ぎると、やや湿っぽくなり、商品の本質的な価値や魅力を伝わりにくい可能性もあるので、検討しても良いかも。
[ Eチーム ] 担当企業:うさぎ農園 様
【企画】
すでに農園のHPには美しい映像があり、少し敷居が高いと感じてしまう現行イメージがありそう。親しみやすさ・家族団らん・ぬくもりを表現したい。
”うさぎ”に注目し、『おいしくって飛び跳ねる』をキャットコピーに、親から子への「無償の愛」を表現したい。ドレッシングやパンケーキミックスを推して、身近な存在であることを伝えたい。
【演出】
カラフルでハッピーな時間、親しみやすさを表現するため、子供の視点でクレイアニメに挑戦!野菜が苦手な子供がドレッシングをかけて克服する映像にしたい。
《レビュー》絵コンテはわかりやすくて良い。しかし、込めたい思いを詰め過ぎて、やや”全部入り“になっている印象。やりたい思いが表現したいクオリティに達しているかどうかは要検証。
[ Fチーム ] 担当企業:うさぎ農園 様
【企画】
知らない人に知ってもらう事を目的とした映像。
新しいやり方と、昔ながらの丁寧な農耕を併せ持った農園で、虫・動物・土などを映像で表現したい。ここで育った野菜なら食べてみたいと思ってもらえるような映像。
【演出】
オーナー様の幼少期と、現在の農園の姿。子供が土・風・光・水・木の原風景に触れ遊んでいる。昔と現在で、視点を揃えて映したい。幼少期の場面から現代のシーンに切り替わり現代の農園の風景も変わらない風景が残ることを伝え、シンボルツリーを象徴するような演出にしたい。
「愛を食べよう」(仮)のキャッチコピーで締める。
《レビュー》絵コンテすごくいいです。プレゼンの際は演出コンテを書きすぎると結局映像で何を伝えたいのか中心が不透明になりがち。書き過ぎていないことでわかりやすく伝わりやすい。しかし「印象に残すべきところ、方向」がまだやや見えづらい。”このカットが見せ所”という部分がまだ足りていない印象。クリエイターは、クライアントのお悩みに答える必要があるので、相手の気持ちを想像して作るのが大切。
[ Gチーム ] 担当企業:サニープレイス 様
【企画】
サニープレイスさんのレモンスカッシュを目指して店舗アンビー合志に来店していただくためのPR映像。
【演出】
①アンビーでゾンビ編
②畑でレスカ編
「ゾンビになっても飲みたいレスカ」をキャッチコピーにして、コメディタッチに描きたい。
《レビュー》ベースとなる考え方は良い。つかみのあるものでないと集客に結びつかないので、どうすれは表現できるかを考える。この場合、伝わるスピードの速さがポイント。見た人に考えさせる映像と違って、パッとみてすぐおもしろそう、買いに行こう!と思わせる必要がある。
[ Hチーム ]: 担当企業: サニープレイス 様
【企画】
サニープレイスさんのレモンスカッシュを“幅広い世代”に飲んでもらう事を目的とした映像。
SNSで知名度UPや商品によりインパクトを持たせるため、イメージカラーやパッケージも思い切って変えてみる事も提案したい。商品名は「デスレモン」に。
【演出】
①ホラー編
②コミカル編
怖い印象であるゾンビは映像の中では愛されキャラにして、とにかくインパクトのある映像にする。
《レビュー》素晴らしい!としか言いようがないです!
改善すべきところがあるとすれば、クライアントの気持ちになって、話し方の順序など伝え方の工夫はもう少しできるかも。ページ1枚づつの作り方はとても秀逸で良いです。
みなさんお疲れさまでした!
チームを代表して発表してくれたリーダーもみなさんもお疲れさまでした。素晴らしかったですね。
今回は、「企画」「演出」の中身だけでなく実際にみなさんがクライアントさんに提案するイメージで、プレゼンの際、相手に制作側の思いがしっかり伝わるポイントも合わせてアドバイスいただきました。
チームで制作していたりする場合、前談を話す人と、コンテを話す人で変えてみると、話にメリハリがついて相手(クライアント)に理解してもらいやすい。
紙に書いてある事を説明するよりは、書いていない部分、活字では伝わりにくい雰囲気は、言葉で伝えよう。どう伝えるかは非常に重要です。
また、検討中であるキャッチコピーや演出案についても「仮」の状態に伝えておくとどれが良いかをディスカッションをするのも良いと思います。
- Think complex, speak easy. -
(複雑に思考し、シンプルに発言せよ。)「企画書」が複雑になりすぎたり、プレゼンの説明が単調だったり、長くなりやすかったりするチームが多く、ジェフ・ベゾスの格言から、
「企画会議では複雑に考えて試行錯誤するけれど、それを人に伝えるときにはなるべくシンプルに」
と清水さんから。
過去の授業でも引用されていて、映像だけでなく様々なビジネスシーンでとても参考になる言葉ですよね。
ここからいよいよ撮影・編集の工程に入ります。
編集は、ソフトの使い方をサポートする体制を整えています。チームみんなでがんばってください♪
『デジタル上で売る』『売れる流れを作る』
ECサイトの作り方とは。
17日後半の授業。講師はECアドバイザー宮本 順一さんです。
宮本さんはEコマースプラットフォーム「BASE」のコミュニティーマネージャー等の経験から、独立後はEC、SNSの運用アドバイスや、専門学校の講師などをされECのノウハウを教えていらっしゃいます。
今回クリエイター塾ではインターネット上で商品を売る方法や、売れているショップの傾向などをお話しいただきました。
BASEでは2020年秋現在、120万ショップが開設されていて、コロナ以降もショップはさらに増え続けているそう。(すごい数・・・!)
塾生の方の中にもすでにBASEでショップを持っている方も。
一見ハードルが高そうなネットショップの開設がBASEではこんなにもテンポ良く増えている理由をBASEの魅力として3つ教えていただきました。
1.無料で開設できて初期、月々の維持費用がかからない
2.オプション機能の充実
3.販売チャンネルが多用(WEB・アプリ、SNSを活用)
他の通販サイトとの違いは、Amazon・楽天などがモール型なのに対して、BASEはカート型と言われていて、「インターネットという海の中に自分のショップを放つイメージ」だそう。
それをSNSなどでPRした結果が、売り上げに繋がるという仕組みです。
SNSでいかにうまく集客できるかがカギになってくると言えますね。
また、カスタマイズ機能が充実していて、自分のショップに合ったアプリをインストールすることで予約販売、顧客管理や、メルマガ、クーポン、他にもBASEの中でショップブログを立ち上げられたりできる事も大きな特徴です。
最近ではデジタルコンテンツ販売ができて音楽や、動画データの販売も可能だそうですよ。
必要なのはアドレス・パスワード・URL
あとは、やる気。
宮本さんのお話を聞いていると「え、これなら私にもできるかも・・・」と本気で思いますよね? 、、、できます!
メーアドレス・パスワード・ショップのURLと、WEB上で自分のお店を出したいという思いがあればすぐにでもショップを開設する事ができます。
宮本さんからのアドバイスとしては、自己紹介や、商品説明をできるだけわかりやすくしっかり書く事です。
「商品説明カスタム機能」を使えば、写真だけでなく動画を入れ込むこともできるので、よりわかりやすくPRでき、見た人をページに引き込む事ができますよね。
うまくいっているショップの事例やニュースをたくさんみたり、SNSの発信の仕方など、売れているショップの法則に注目するとかなり参考になります。
モノを売ることは
地方にいたってできる。
コロナ前後では、売れる商品のジャンルも変化しているそうで、何を売るか、これまでの通販サイトとは違った形でECの可能性はどんどん広がっていきます。
世界は5G時代となり、ECもそれに対応する中では、動画があるショップが強いと予想されています。
都心から離れた地方でも爆売れしているショップはたくさんあって、これからのECは、モール型、カート型に加え、“「1人1決済」時代という新しい概念ができていくのでは”と宮本さんはおっしゃいます。
売りたい商品やブランドイメージと相性の良いSNSを使って、上手に発信することが大切ですね。宮本さん貴重なお話をありがとうございました。
塾生のみなさんはこれから、課題の商品をSNSやBASEを使ってPR・販売していただきます。撮影と同時進行になりますので、チームで担当を決めるなどして進んでいきます。
忙しくなりますが、楽しんで頑張りましょう☆