2020.9.27:プロの現場体験→スマホで撮影・編集
プロの現場を体験して、
学ぶ。
9/27(日)はゲスト講師としてROBOTカメラマン佐々木雅史さんにお越しいただき「プロの現場体験」として、みさなさんには撮影に立ち会っていただくROBOTならではのとっても貴重な授業です。
11時に始まった撮影準備の段階から、既に続々と集まる塾生のみなさん。
そのまま始まった撮影は、映像課題の1つであるサニープレイスさんの「レモンスカッシュ」です。屋外と屋外の2パターンを撮りました。
佐々木さんには東京からたくさんの機材を持ってきていただき、カメラやモニター、照明までなかなか見る事のできない光景が広がっています。
レモンスカッシュが美味しく映る状態で、細かく高さや角度を探りながら、佐々木さんはカメラを、清水さんはモニターを見つめます。
交わされる佐々木さんと清水さんの掛け合いは、長年一緒にパートナーとしてお仕事をされている信頼関係を感じました。
また、撮影をサポートするROBOT相藤さんの動きにも注目。
現場では「プロダクションマネージャー」と言われる立場で、撮影のセッティングや、小道具の管理、カメラが回ればレモンスカッシュのソーダをグラスに注いだりと、忙しそうに動かれています。
ディレクターやカメラマンだけでなく、相藤さんのように撮影がスムーズに進むための影ながらのお仕事もとても大切な役割です。
佐々木さん:「はい、まわった」
清水さん :「ちょっと炭酸が強い」
もう一度
清水さん :「今度は弱いね」
もう一度
佐々木さん:「はい、まわった」
(炭酸をこぼしてしまう相藤さん。)
「!!!」
『相藤さん がんばって!』(みんなの心の声)
もう一度
清水さん :「...はいOK!」
全員拍手!!
といった感じで、現場は緊張感に包まれながら何度も繰り返しますが、清水さんや佐々木さんは、その場で感じた事を「ちょっとこれやってみて」とやってみたり、撮影の時に起こる偶然なども楽しみながら進められている様子でした。
今後みなさんがチームで撮影に入る際は、役割を分担したりスケジュール等もとても参考になったと思います。
インタビュー撮影の
方法を学ぶ。
続いて、女性のためのルームウェア「kokochi-e」を販売されている「ココミュ」さん姉妹お二人へのインタビュー撮影。
インタビュー映像は、私たちもテレビで見かけたりしますが、実際どのように撮影が行われているのでしょうか。
今回、インタビュイーであるココミュさんは、芸能人のように取材慣れしている方ではありません。お二人がリラックスしてお話しいただけるような雰囲気を作ることが何より大切。
「そのためなら何だってやる」のだそうです。
この日はお二人に、プロのヘアメイクさんが磨きをかけてくれて、お二人も大変喜ばれていました。(結構重要なポイントですよね)
インタビュアーである清水さんも、声のトーンや当日の服装も考えるし、相手の気持ちを解放する為、あえてカメラの台数を増やしたりと、いろんな工夫をされます。
撮影後、「たくさんのインタビュー内容の中で、どこを切り取って映像に使うのか?」の質問には、「伝えなければいけない内容はもちろんだけど、質問内容とは外れていても、その人の人柄やいい表情が撮れれば案外そこを使うかもしれない。」との事でした。
サニープレイスさん、ココミュさん、ありがとうございました!
これまでカメラマンとしてたくさんの映像作品を撮影してこられた佐々木さん。
以前、撮影の際に柳井さんは、佐々木さんに「何を思いながら撮っているか」を尋ねた事があるそう。佐々木さんはその時、「情景を撮っているんだよ」とおっしゃったそうです。
清水さんも、「人は記憶でできている。映像も記憶。人は全く見た事の無いものを見ても心は動かない。良いと感じた自分の心の記憶に触れ、初めて感動する」のだとおっしゃっていました。
それを、レンズを通してみている佐々木さん、本当に素敵だと思います。
スマホで「出来ること」、
「出来ないこと」を知る。
後半の授業は、ドウガテック:内村 航さんにリモートでご登壇いただきました。
内村さんは、昨年も授業をしていただいており、前期の塾生が、卒業作品としてスマホだけで撮影・編集し完成させた映像をみなさんに観ていただきました。
パソコンや編集ソフトを使ってしっかり作り込む映像制作と違って、手軽に動画編集を楽しめますし、こちらの卒業生の作品のように、スマホだけでも人の心を動かす映像を作ることができます。
今回、みなさんには「ルーロ合志」のPR動画を作っていただきました。
3つのテクニックを知る。
スマホで映像を作る際、特に初心者の方が陥りがちな注意点や、上手に撮れる3つのポイントを教えていただいて、塾生のみなさんはルーロ合志の外観やエントランス、ラウンジなどの動画を撮ってきていただきました。
小学校のスケッチ大会のように、色んな方向から各々思う場所で撮影を進めます。
そして戻って編集の作業。
アプリでどこまでの編集できるのか、内村さんに教えていただきながら黙々と進めるみなさん。
スマホ編集アプリにもわりと機能があり、ついたくさんの効果を使いたくなってしまいますが、作品としてそれらを多用するのは厳禁。
伝えたい事をなるべくシンプルにまとめて15秒ほどの「ルーロ合志PR動画」の完成です。
チーム内で見せ合って感想を言い合います。
同じ対象物を撮っているのに、人によって印象の全く違う作品ができるのは面白いですよね。とても勉強になります。
高額なカメラや編集ソフトを準備しなくても十分に伝わる映像がスマホ1台でも作れる事を学びました。
内村さん、今年もありがとうございました!
最後は、朝から撮影した映像を佐々木さんが繋げたものをみんなで観ました。
・・・すごいです。
まだ音も載っていない映像ですが、本当に美しく映画の1シーンのような映像。
清水さんからは、事前に準備していた事が実際の現場では違和感があったり、その時こっちの方が良いと思えば思い切って変えるし、撮影は事前準備をしっかりした上で、理屈に捕らわれず進めて欲しいという事でした。
佐々木さん、ありがとうございました!
みなさん今日の授業を存分に活かして、11月の映像完成に向けて頑張りましょう!
おつかれさまでしたッ。