2020.9.12:企画の考え方①→取材
皆さんこんにちは
合志市クリエイター塾2020がついに始まりました!
昨年までとは世の中的に大きく状況の変わる中、本当にたくさんのご応募をいただき、過去最多50名を超える塾生と共に、6期のスタートを迎えました。
参加塾生の年齢は15歳~68歳と幅広く、職歴や経験も全く異なる方たちが集まりました。
そして初回の授業は、会場となる熊本高専キャンパスと、講師陣の集まる東京ROBOTのスタジオとを繋ぐオンライン開催。
オンラインのメリットを活かし東京から参加の塾生さんへもオンライン同時配信です。
塾生のみなさんは12月の卒業までに、6〜7名ずつの8チームで合志市にある4社の企業をそれぞれ担当し、1~2分半程度のPR映像の完成を目指していただきます。
そのために必要な知識や考え方を、座学やワークショップで学んでいく約4カ月。
講師、進行役はROBOTプロデューサー柳井 研さん。
そして、合志クリエイター塾ROBOTクリエイティブディレクターで、合志市クリエイター塾 塾長 清水 亮司さんより
「合志市クリエイター塾の目指す”クリエイティブ”」とは、
「コミュニケーション」の方法を考えて「伝わるもの」を作る人。
(注:プロフェッショナルとして!)
広い意味で使われる”クリエイティブ”や”クリエイター”という曖昧になりがちな言葉を、クリエイター塾では「クリエイターとは伝わるものを作れる人」と定義し、「塾を通じそんな人になって欲しい」という想いと共に、
「ここで出会った人たちと、意見を交わし一緒にものづくりをするのはとても貴重な体験。
映像づくりの一番の醍醐味でもあるので友好を深めながら楽しんでもらえたら」
とお話いただきました。
「企画」を学ぶ。
最初の授業となる1コマ目、映像制作を始めるうえで最も重要となる「企画」を決める際の、クリエイターとして身に着けておきたい考え方や心構えを学びました。
今の時代、クリエイティブに正解は無いと前置きがありつつも、
企画としての「おもしろい(interest)」はどこにある?
それを魅力と感じてもらうにはどんな工夫が必要?
と、情報の中に埋もれない企画の作り方を、10年続くみなさんおなじみのCMになぞらえてわかりやすく教えていただきました。
そしてここで、清水さんよりクリエイターの心構えとして別の観点から教えていただいたアドバイスを1つだけご紹介します。
「変態」
塾生全員の頭上に「?」「・・・。」の文字ですが真意として、周りに「変な人」「変わってるな」と思われることを恐れず、それが快感となるくらいの気合でやってほしいというもの。
「普通の人」と思われる事を恐怖と感じるくらいの覚悟が必要で、相手の機嫌や空気を読みすぎていると、クリエイティブなんて生まれない!
それがクリエイターである自分の役割だ。というプライドを持ってほしいという塾長の思いです。(納得!)
例え自分は普通の人間だと思っていても、必ずどこかに他の人とは違う部分があるはずで、それはどこか?を、自分でみつめてみよう!というわけです。
ビジネスをするうえでは普通の人(例えばクライアントさんなど)が考えもつかないようなことを提案しなければいけないのがクリエイター。
塾生のみなさんが卒業までにご自身のどんな「変態性」(本当に好きなもの・個性よりもっと強い!)を見つけられるのか楽しみです。
「取材」を学ぶ。
2コマ目。ここからはさっそくチームで取り組む最初のオリエンテーション。
今回映像を制作させいただく合志市の企業様4社に会場にお越しいただき「企画」作りのための「取材」を実践していきます。
企画を作るには、取材がきちんとできていることが何より重要で、これさえきちんとできていれば勝ったようなものだとか。
当事者である企業さま自体が気づいていない本質的な課題や魅力を引き出してあげる、いわばカウンセリングに近い工程なのだそう。
取材の心構えを学んだところで、企業様に登壇いただきました。
― 今回のご協力企業様 ―
・kokomyu(ココミュ) :ガーゼを使った女性に優しいルームウェア「kokochi-e」
・農業ドローンスクール :6月に開校したばかりの農薬散布ドローンスクール
・うさぎ農園 :ご夫婦で営む無農薬のイタリア野菜の農園
・サニープレイス :キッチンカーのドリンク(レモンスカッシュ)の販売
会社のカラーや思い、商品の強みや特徴、現段階でのお悩み、弱み、今後の目指すビジョンをかなり”ぶっちゃけて”お話いただきました。
塾生からはたくさんの質問があがり「企画」の核となる情報を直接聞けるチャンスをしっかり留めている様子。時間いっぱい取材が続き1日目の授業は終了です。
1日目の授業終了後、塾生に少しお話を伺いました。
「初日からさっそく「企画」を自分たちで考えるとはビックリ。準備や心構えをわかりやすく教えてくださって何とかついていけそうです!」
「動画も全く初めてのことで緊張していたけど、制作の過程のお話を聞けて全体像がぼんやり見えてきました」
「みんなでやっていくのがこれからが楽しみ」
「チームの人たちが優しい方ばかりで安心しています」
開始前こそ少し緊張感の漂う会場でしたが、後半はみなさんリラックスされて、オリエンテーションではたくさんの笑顔と楽しそうな声が聞こえていました。
今日からどうぞよろしくお願いいたします。!