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【講義レポート】Nov.25.2019 UP

2019授業:映画勉強会

11月クリエイター塾、2日目です。
この日の授業は「映画上映付きトークイベント」。

 

今回も一般の方にもご参加いただける公開授業でした。会場はユナイテッドシネマ熊本。

映画館の雰囲気って入口からワクワクしますよね。

 

入場前にはチュロスやおっきなポップコーンを持った笑顔の生徒さんの姿が見られました。

 

最初に今回の講師で脚本家 平田 研也さん、企画プロデューサー 山城 竹識さんから、ご挨拶いただきました。

 

平田 研也さんはROBOTに所属。2015・2017年にはクリエイター塾で「ストーリーの作り方」という授業をされています。

 

企画プロデューサー山城 竹識さんはアルバイトでROBOT入社。クリエイター塾校長 清水さんからも厳しく育てられたそうです。

現在は、故郷沖縄で映像制作会社”株式会社45ど”を設立し、活動されています。

 

 

そのまま映画「小さな恋のうた」を鑑賞しました。

 

ただのバンド映画じゃない…

キラキラ青春映画じゃない…

 

みている誰しもそう感じていました。

後半はハナをすする音が客席の所々で聞こえていましたね。

 

制作陣のみなさんと一緒に映画を観られるなんて本当に特別で、クリエイター塾ならではの授業です。

 

 

上映後は、制作に至った経緯から撮影当時の裏話までたくさん聞かせていただきました。

 

 

MONGOL800の曲は多くの人に愛され歌われているため、山城さんは映像化に向けてすごいプレッシャーを感じたそうです。

沖縄で育った自分が見てきたもの、綺麗ごとで終わらない沖縄の全てを注ぎこんでこそ、曲に相応しい映像ができると考え、脚本家の平田さんに協力をお願いしたことが、すべての始まりでした。

 

そこから8年もの間、山城さんと平田さんは本当の沖縄を描くために取材につぐ取材。

 

 

沖縄出身である山城さんの思いや情熱が脚本を書く平田さんに伝わり、監督や役者さんたちと一緒に作り上げる過程のお話は本当に興味深く、みなさん真剣に聞いていらっしゃいました。

 

 

沖縄を描くうえで避けて通れない基地問題や、歴史、信仰、県民感情に配慮しながらも、リアルな沖縄を描く事にこだわり2019年に映画「小さな恋のうた」として公開されるまで本当に紆余曲折あった事がわかります。

 

また、脚本家とプロデューサーを超えたお二人の関係も面白く和やかなエピソードトークが続きました。

 

質問タイムでは次々と手が上がり映画人としてのお二人の仕事内容についての質問が飛び交いました。

 

“ネタ帳とかはあるんですか?”の質問に対し、平田さんは普段ポストイットを持ち歩かれていてすぐに書き留めるのだそうです。

最終的に付箋だらけになるそうですが、あのピクサーもポストイットをにアイデアを書き留めるそうで、これなら今日からマネできそうです!

 

 

クリエイター塾にはすでに映画撮影の経験がある人、今後映画を撮ってみたい人や監督志望の方もいます。

 

制作目線で「小さな恋のうた」を鑑賞し、“ここのシーンについて”を詳しく質問している生徒さんもいらっしゃいました。さすがです!

 

 

また、清水さんからは、「映画監督になる手段として一番の近道は“映画を撮ること”」。なのだそう!

 

CMや広告で経験を積んでも、映画の経験が無ければ声はかからないということで、自主制作でも良いから映画をやりたければ映画に携わっておくことが大切で、映画業界へのルートは意外と狭いのだと教えてくれました。

 

講師のみなさんたくさんの貴重なお話ありがとうございました!

 

クリエイター塾も残すところあと1ヶ月となりました。

最終日は個人制作動画の発表とあってこれから撮影、編集に忙しく取り組む事になる生徒のみなさん、最後まで頑張りましょう!

よろしくお願いします♪