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【講師作品, 講義レポート】Dec.6.2022 UP

これがプロの編集!ROBOTの編集室から

2022/11/29、9回目の授業のレポートをお送りします。

テーマは「プロの編集現場 」です。

オンラインで80名近い塾生が参加しました。

 

講師は、清水さん、柳井さん、涌井さん、そしてROBOTのエディター新谷さんです。

 

編集を学ぶ授業ということで、

事前にROBOTの編集室での “編集の様子” を映像にしてくれていました。

これまでの授業で学んだTikTokやYouTube。
「それっぽくなってきた」と笑う清水さん。笑

 

編集するのは、合志市クリエイター塾のPR映像です。

 

◎ 映像の目的:
クリエイター塾を知らない人に「おもしろそう」「良い出会いがありそう」と思ってもらう

◎ 使用するソフトはAdobe Premiere Pro

◎ 映像の尺(長さ)は決まっていません。

◎ 音楽は、平内さん作✨

 

清水さんとエディターの新谷さんはどんな風に編集していくのでしょう?
事前に、絵コンテに合わせて映像を繋げる下準備をした後の場面からスタートしました。

一番伝えたいもの、伝えたいポイントから決め、
大枠から固めて、細かいところは後まわしというのが効率が良いようです。

 

・セリフありか、なしか

・ 長さ(尺)
音楽フルバージョンで1分34秒。すべて使うのか使わないか。

・メインメッセージをどこにどのくらい入れるか

次々に試しながら決めていきます。

清水さん曰く、
編集の人や一緒にいる人の意見を聞くのは重要です。
 そして自分の気持ちの良いタイミングやテンポを信じてください

だそうです!

そのコツは

◉編集の時は私情を捨てて、キャストを初めて会った人だと思って観る。
観る人にとって知らない人が長く映っているのはどうなんだ、という視点もあるから、冷静に判断する。

◉撮るときの思いは強い。撮影の苦労もあるが、”目的は何なのか”を考える。1分半にこだわっていると、そこに辿り着けない。長さが決まっていない場合は、判断が難しいけど、すごく引いてみながら、音楽と相まって一番良い形で伝わる長さを模索する

 

短ければいい、ということではないようです。

「この映像に込めた”発信できる人になる”ってことを伝えるには、5秒でもいい。その中に表情や歌から感じる人の優しさ、人柄が伝わるなら。長いなら飽きないように気をつけるテクニックが必要です」と清水さん。

キャストの肩書きを文字で入れる(スーパー)も検討する場面もありました。
スーパーについては
◉できるだけシンプルにする
◉すっと理解できるものにする
◉文字間・字体によっても印象が変わる。すっと気持ちに入ってくるものを探る

 

新谷さんへ、塾生からの質問をぶつけました!具体的な質問がいくつも届きました〜

 

Q:エディターにしか分からない目線はある?

新谷:「どんなトーンで、リズムで作っていくのかを監督と共有して提案していくのは大切です」

撮影ではNGを思われるものでも、編集の素材としては良かったりするそうです。

 

Q:絶対にやること、やらないことのルールはある?

新谷:「保存は絶対に!
一度作ってしまうと、それが絶対いいと思いがち。一回組んだからといってそれが完璧だと
思わないようにしています」

清水「もしかしたら次に見返して、全然違うようにするかもしれない。諦めたら試合終了だよ…ってあれですね」

 

Q:編集をするときは、どんなことから始めますか?

新谷:「撮ってきた映像は、すべて観ます。OKカットが決まっているものであっても、素材を観た上で作業を開始します。自分が良いと思ったところは切り抜いてとっておくと後で使えることもあるし、作業効率も上がります」

【新谷さんが大事にしていること】

・映像全部見る
・良いところ切り取っておく
・これがベスト!と考えない
・保存する
・納期守る

 

編集が進むにつれて、「これでいいのか」の沼にはまっていきそうです。。。
清水さんは

主観と客観の間を行き来する

ことが重要だと言います。

「時には寝っ転がりながら、スマホ観ながらぼーっとしながら、ちょっと薄目で見たり。
そのうち、こだわっていたところ、何の意味もないなってなったりするんですよ。
そしてまた向き合って細かくみる。この繰り返しです。」

 

今夏の授業では5回の試写の様子を見せてもらいました。
8割方仕上がっているそうです。次の授業では驚く仕上がりになっていると思います。楽しみ!

プロだから迷わないってことではなく、天才だからすごいものができるってことではないんだなぁと改めて思います。
トライ&エラーを恐れずに、やる!ってことですね。

 

 

本日のまとめ4発!ドン!

 

*おまけ*

モンタージュ = 映像を組み合わせることによってストーリーができる技

柳井さんが良いパパにも、ちょっと変態にもなりました。和みました。体を張ってくれました柳井さん。
「撮れた以上のものにはならない」を、超えていけるかも?

(資料でも清水さんのセンスがいちいち輝いて素敵すぎます。脱帽!)

 

 

 

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次回の塾が最後です

「心を動かすPR映像発表会」と題し

 202212月17日に行われます。

お楽しみにー!

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