講義7・のぞいちゃおう、プロの企画会議!
2022/10/25、7回目の授業のレポートをお送りします。
テーマは「プロの企画会議」です。
オンラインで90名近い塾生が参加されました。
前回の塾では、企画と演出について学びましたね。大まかに理解できたと思います。
と同時に “自分にできるのか?”と不安になったり
“具体的にはどうすればいいんだろう?”と
新たな疑問が色濃くなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ROBOTでは、実際にどんな企画会議が行われるのだろう?ということで、
プロフェッショナルの現場を覗いて学ぶのが今回の授業です。
映像も制作予定ですので、企画から映像に形になるところまでを追える、生きた授業なのです!
本物思考なところがさすがクリエイター塾!イェイ!
今回の授業の講師は
ROBOTの宮本諒さん、
卒業生でもあり、アート企画のプロでもある石川朱音さん、
そして清水さんの3名。
この3名へのオーダーは
「クリエイター塾のPR映像をつくってください」。
これまでも塾の中でROBOTが映像を制作したことはありましたが
クリエイター塾そのものをPRするものは初めてです。
この依頼に、宮本さん、石川さん、清水さんはどんな企画を出されるのでしょう?
お一人5案ほど出してくださいましたので、一部ご紹介しますね。
【 宮本さん の場合 】
ROBOTで豊富なご経験を積んでおられる宮本さん、
誰もに伝わりやすい企画ばかりでした。
だけどコミカルからきちんと路線までのパターンが豊富です。
◆進研ゼミの漫画
塾で得られるクリエイティブ力を過剰に演出。その過程をエンタメチックに描くというもの。
トップバッター案に、いっきに心を鷲掴みにされました。
◆いつだってどこにいたって、アイディアは発信できるんだ」
他の飛び抜けた感から一変、落ち着いた雰囲気です。
ぶっとんだものを好まないクライアントさんもいますし、ニーズに合わせて提案するのが大切なんですね〜
【 石川さん の場合 】
「なぜクリエイティブが地域創生に繋がるのか?」
の問いに行き着いた答えは「町の魅力を発PRする人が少ないのでは?」ということ。
そして考えたのが、個性満点の5案です。
◆「くまモン くまったモン」
くまモンが歌でクリエイター塾の魅力を伝える。
(くまモンは大人気なのにフリー素材!)
◆「愛してるの意味」
映像ができること=表現っておもしろい!を伝えたい。
表現次第でニュアンスも変わる ということからヒントを得て、いろんな”愛してる”を詰め込むというものでした。
きっと発想力の幅広さに驚いた塾生も多いでしょう。インパクトすごいです!
清水さんも柳井さんも石川さんらしいアイディアに「おもしろい!」。
【 清水さん の場合 】
スキルはなくていいけど、伝えることに対して志・真剣さがある人に来てもらいたい。
おもしろければいい、というわけではない。だけど、それを突き詰めると敷居が高くなってしまう。
・真剣さや学びとしての質の高さと、出会いの場としての楽しさのバランス
・年齢性別に関係なく学べる場になる
・HPのテキストや画像だけでは伝わらない”何か”が伝わること
これを映像に載せる企画とは・・・
◆「発信する人々」
なんとかレンジャーのが「変身!」と叫ぶごとく、「発信!」というクリエイター。
◆「寝言」
みんな寝言でクリエイティブな夢を語る・・・
清水さんはキャッチコピーをいくつも考えています。
「映像は特徴がなくても、コピーや音楽で感情移入できるのでは」ということで、
平内さんの歌を楽しみにしておきましょう。
複合的な要素で伝えることができるのが映像の魅力です。
上記2つの企画の絵は、四角で囲ったもの、丸で囲ったものがありますよね。
これも意味があるんだとか。
丸の方が制限のない思考になると考える人もいるそうです。
どんな条件が自分に合うのか、探るのも面白そうですね!
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3人3様の企画案に
柳井さん「3人のアイディアも面白いし、思考の仕方、そこからの発展の仕方も感じられ、夢中になって聞きました」
清水さん「みんなが違うところがおもしろい。だからみんなで考える価値がある。
最初に考えたものも忘れて、どんどん新しいアイディアを出すことで発見がある。
人格も変えて見ながら、いろんな角度から良いものを見つけ出す。それが企画をする上で非常に大事。」
【企画会議の進め方】
伝えるべきことを伝えるための工夫が企画。
それぞれの企画を一つ一つ見ながら詰めていきます。
「進研ゼミの企画はおもしろい。課題は撮影期間中に撮り終えるのか?ということ。実現するにはキャスティング、念入りな準備が必要。」
「くまモンはTikTokを考えると強よね、くまモンが手配できるならありではないか」
「これは組み立てが上手。情緒的な感じになっている。卒業生に曲をお願いしよう」
「この案は塾生が学び、目指すものでもある。それが企画になっていていい。演者さん次第で良くなる」
「これはおもしろいし変わってる。しかし、これをそんなに観たいと人は思ってくれるか?」
テンポ良く、さくさくっといきます。
ダメならダメとばっさりいって、良いものを絞り深掘りしていきます。
【企画で大切なこと】
・企画に余白は大切。骨格は大事だけど、肉付けしすぎると骨がわからなくなる。
・お題に対して、正しいものかを判断する。おもしろければいいってものではない。面白さと正しさの塩梅を見極める。
・一発ネタが分かりやすい
・頭が熱くなるくらい考える。思いついてもつかなくても考える。
煮詰まったら・・・
取材やオリエンテーションシートに戻ってみるように、と清水さんからアドバイスがありました。
【考え方のヒント】
・自由に考えることができる状態=場所・時間 を確保
・自由に考え、発言できる雰囲気
・理性で考える=左脳
・感性で考える=右脳
・真面目と不真面目、冷静と情熱の間をいったりきたり
良いアイディアが出てくるまでは、ずっと出ない気がしてしまいますが
それでも考える!ってことだそうです。
みなさんの企画は、こうして考えて考えて考えて考え抜かれたものだと思うと拝みたくなります🙏
今回の企画会議では、どの企画でいくか決まりませんでした。
決めるところも覗きたい…!
撮影は11月初旬です。この企画から何が選ばれ、どんな映像になるのでしょうか。
最後、Q&Aで7回目の塾は終了しました。全然時間足りませんでしたね!
Q&Aにもたくさんの学びがありますので、一部シェアしますね。
Q:どうやったら発想力を鍛えられるのか
A: 宮本さん 〉〉 映像をだいぶ見たけど企画力は上がらなかった、自分の体験を企画に混ぜるといいとアドバイスを受けそのようにすると、その話もクライアントにできて「自分にしかできない企画」というイメージに繋がる。また、身の回りに起きたことをとにかくメモるようにしている。」
石川さん 〉〉 もともと発想力はなかったけど、得意になってきた。広告を逆算するように、誰がターゲットか?おもしろく伝えるための工夫はなんだろう?と考えるようにする。10年もすれば鍛えられる」
清水さん 〉〉 いくらでも鍛えられる!方法はそれぞれ。お題をいただいてから日数があるから、考える時間がある。
Q:アイディアをどう絞り込んでいくか
A: 清水さん 〉〉 撮影条件に合うか。夢のままに終わることもあるので映像として定着できるかということは大事。クライアントの体質もある。攻めた企画が好きか、コンサバな企画が好きかも考えなければならない。自己規制するとつまらなくなるのでバランスが難しい。
Q: 映像を起承転結で説明した方がいいか?
A: 清水さん 〉〉 企画においては不要。隙間がある方が魅力的に見えたりもする。
Q: 10人いれば10通りでてくるが、どうやって決めればいいか
A: 清水さん 〉〉 リーダーが優秀ならリーダーが決めればいい。多数決でもいい。でも多数決で決定はしない。これだけは落とせないってものも出して、その良いところを離すのもいいのではないか。
Q: 石川さん宛・一つの企画を思いつく時、何を考えながらまとめているのか。何を想像すると思いつくのか
A: 石川さん 〉〉 ずーーーっと何かを見ている。おもしろいと思う広告と、今の自分の課題と照らし合わせて考える癖をつけている。
これから取り組む塾生さんへ、清水さんからアドバイス。
「題材を前に、”絶対に感じて欲しいものはこれだ!”というものを軸にする。その軸を各グループで決めた方がいいです。みんなが出す案それぞれに良さがあるから。軸からブレないものを選んでください。」
勇気と知恵を振り絞って 頭から煙出しながらがんばっていきましょーう!
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次回の塾は
「プロの撮影現場」と題し
2022年11月22日に行われます。*オンライン
お楽しみにー!
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