活動報告
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情報発信と地域コミュニティーの作り方 : 授業レポート
Dec.31.2016 UPshare
編集者の目線で語る「地域」のつたえかた。
Lesson9ではガラリと頭を切り替えて、広い意味で「伝えるための工夫」について学びます。今回の講師はコンテンツメーカーとして知られる有限会社ノオトの代表 宮脇淳さんです。
ウェブサイトや企業のホームページをメディア化するというお仕事を多数手がけられています。
雑誌編集者を経て25歳で独立、その約5年後に同社を設立した宮脇さんは、ターゲッティングの妙と情報の切り口の斬新さで話題を呼んだ「R25」に立ち上げ時から関わるなど、さまざまな企業のオウンドメディアに携わっています。
品川経済新聞と和歌山経済新聞の編集長を務めるほか、宣伝会議の講師や、コワーキングスペースや夜の社交場としてのスナック運営など、その活躍は多岐に渡ります。
有限会社ノオト:http://www.note.fm/
R25:https://r25.jp/
品川経済新聞:http://shinagawa.keizai.biz/
和歌山経済新聞:http://wakayama.keizai.biz/
コワーキングスペースCONTENTZ:http://contentz.jp/
コワーキングスナックCONTENTZ分室:http://snack.contentz.jp/
映像は誰かに何かを伝えるための「手段」。見てもらうためには「工夫」が必要。
8.5坪に13席というスナックには夜な夜な、同業者や有識者が集い、そこでしか言えないような話が飛び出すことも。「人々に情報を伝えるのがメディア。場もメディアのひとつになりうる」という宮脇さんの言葉に、不思議なワクワクを感じます。すっかり宮脇さんワールドに引き込まれたところで、早速、講義は本題に。この日、宮脇さんが伝えてくれた大切なことは、大きく2つありました。
1.情報発信には「編集者」の目線が必要
出版社やテレビ局、ラジオ局など限られた人しか発信者側になれなかった10数年前と違い、ネットが普及し、特定の場所ではなくとも誰もが情報を発信できる今だからこそ、発信する情報の質が重要。そこで「編集者」という目線が必要になってくる。
2.伝えられる相手は「ファン」である
情報を発信しさえすれば、必ずキャッチされるわけではない。「あの人が言っていることなら聞いてみたい」と思ってくれている相手のほうが、伝わりやすい。
最近、日本や世界を席巻する動画やCMを振り返ってみると、確かに!とうなずきたくなるものばかりです。しかも合志・熊本は都市と農漁村への距離が近く、食やモノ・コトが生まれる現場や、思いを語ってくれる人に出会う機会も多いため、見渡せばそこらじゅうがネタの原石です。教室を見渡せば、地域を見つめる人、撮る人、デザインする人、磨き上げる人などもたくさんいます。一人ですべてはできなくとも、チームの一員として役割を担うことはできる。「こんな素敵な熊本を伝えないのはもったいない!」という思いと、「この教室、最強なんじゃないか!?」という気づきが合わさって、なんだかウズウズしてきました。
地方からの情報発信。必要な「手段」と「工夫」って?
地方からの情報発信の事例として、宮脇さんが教えてくれたのは「みんなの経済新聞ネットワーク」。インターネット上の新聞で国内外に126のサイトがあり、宮脇さんの品川経済新聞などもそのひとつです。それぞれ運営会社は異なりますが、ビジネスや経済、カルチャーまで幅広く、掲載記事からネットメディアのニュースに派生することも多々。
「地域では当たり前のことも、外の視点でニュースにすれば話題になる」。
地方創生の成功事例でよく聞くこのフレーズを象徴するような事例ですが、地方紙やSNS、他の速報系メディアも同じじゃないの?と思いながら聞いていると、そこには確たる違いがありました。
それは、ネタ選びと伝える視点です。掲載されているのはいずれもただのニュースというよりも、読み手をワクワクさせたり、しあわせな気持ちにさせたり、前向きな行動を喚起させるような「ハッピーなコンテンツ」なのです。
「やっているのはネタを厳選し、取材し、写真も撮って、コツコツと地元の情報をあげていくこと。平日に1日1本ですが、目を引くネタをニュース化すると、ネットの中を駆け巡る」とは、宮脇さんの言葉です。
なかでもおもしろかったのが、「みんなの経済新聞ネットワーク」が新機軸としてスタートしたMINKEI/TVの話。
すべての動画がiPhoneアプリで制作されたもので、速報性も高く、Yahoo!などからも注目されているそう。視点と機動力さえあれば、特別な機材がなくてもできるので、クリエイター塾受講後の一歩としても可能性を感じます。
MINKEI/TV:http://tv.minkei.net/
伝える上で大切なのは、相手を見ること。思うこと。
東京と和歌山の2拠点生活を送りながら地域と向き合い、「伝える人材育成」や「場」づくりも手がける宮脇さん。そうした日々のなかで原石だった情報が、誰かの心を動かすものとして研ぎ澄まされていくのだろうなと感じます。
「編集者視点」も、「地域との関わり」も、「伝える相手を想定する力」もすべては、リアルな暮らしのなかで培われるものばかり。また一つ、仕事と日々への向き合い方が変わる気がしてきました。
Dec 31.2016 UPshare
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